中受学参問

中学受験におすすめの学習方法や教材(参考書や問題集など)を紹介していきます。

国語の勉強方法

 

国語の効果的な勉強方法について、

入試模擬テストの作成や問題集の出版にも携わっている塾講師がまとめてみました。

(1)読むことに慣れる

(2)語彙力をつける

(3)読解力をつける

(4)書く力をつける

 

付箋がたくさん貼られた国語辞典

 

「国語力」=「理解力」

 

当たり前のことですが、先生の説明、参考書の解説、テストの問題文、・・・、すべて日本語で話されたり、書かれたりしています。

 

話や文章のレベルに「国語力」が追いついていないと、聞いてもわからない、読んでもわからないということになります。

 

「国語力」=「理解力」なのです。

 

上記のことは国語科に限ったことではありません。

 

算数では文章そのものが長く内容が読み取りづらい文章題も出題されていますし、理科や社会でも長い文章をもとに資料などを活用して答える問題が増えてきています。

 

中学受験における「国語力」の重要性はより高まってきているのです。

 

国語科では、勉強しなくてもそこそこの点が取れたり、勉強してもすぐには点に結びつかなかったりすることが多々あります。このことが国語学習の最初の壁になっています。より高い「国語力」を身につけていくためには、まずこの壁を乗り越え、質の高い学習を日々継続していくことが必要です。

 

(1)読むことに慣れましょう

 

発達段階に合った質の高い短めの文章を、声に出して読みましょう。

 

読み方がわからない漢字や意味がわからない言葉が出てきたら、すぐ、身近な人に聞いたり、辞書などで調べましょう。

 

スムーズに読めるようになるまで繰り返し読みましょう。

 

スムーズに読めるようになったら、身近な人に話のポイントを質問してもらい、それに答えましょう。

 

上のステップが踏めなかったりさらに進んだ段階として、話の要点をノートにまとめましょう。(まとめることそのものに重要な意味がありますので、初めのうちはまとめた内容の出来は問わないようにします。)

 

(2)語彙力をつけましょう

 

知っている言葉の数が増えていくと、理解する力や書く力が上がっていきます。

 

「短時間、毎日」を合言葉に、どんどん増やしていきましょう。

 

先取り学習に何の支障もない内容ですから、余力があればどんどん進めていきましょう。

 

ただ、漢字・ことわざ・慣用句・四字熟語など言葉の学習は、ふつうにやっているとあまり面白いものではありません。こんな時こそ学習マンガの出番ではないでしょうか。これを利用することにより、継続した学習がより可能になると考えます。

 

国語辞典について一言書き添えておきます。ある言葉を辞典で引いても、その説明で使われている言葉の意味が分からないという小学生が結構います。これでは何のための辞典かわかりません。中学生になっても使えるからといったようなことでなく慎重に選択してほしいと思います。

 

(3)読解力をつけましょう

 

中学受験の国語を制するには、文章を正確に読む力すなわち読解力を身につけていかなければなりません。

 

「どうすれば読解力を上げることができるか」という問いに一言で答えるならば、「本をどんどん読みましょう」と答えることになります。しかし、読書で読解力をつけるにはかなりの時間がかかります。時間的な余裕がない多くの場合では、読解力の養成を目的とした良質の問題集を丁寧に解いていくことをおすすめしています。そういった問題集と出会えたことによって、読解力を大幅にアップさせたお子さんをこれまでたくさん見てきました。

 

文章には型があり、 物語・論説文・随筆は文章の書かれ方が違い、その中で読み取るべきポイントも異なります。物語には物語の読み方があり、論説文には論説文の読み方があります。より高い読解力をつけていくにはそういった対策も必要になってきます。

 

(4)書く力をつけましょう

 

まずは、文章の書き方の基本を学習しておきます。

 

次に、スムーズに音読できるようになった文章を、その都度要約します。この学習はとても効果が上がります。それで物足りない場合は、要約に焦点を当てた問題集もありますのでそれで追加練習してください。

 

あと、記述式問題での答えの書き方が気になるところですが、優れた読解用の参考書や問題集ではそういったトレーニングも組み込まれていますので、超難関校を受験しない限りあまり神経質にならなくてもよいのではと考えます。要はそういった問題にたくさんあたり解き慣れていくことです。

 

 

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