中学受験におすすめの<小学3・4年生対象-算数-発展レベル>の教材(パズル・読み物・計算ドリル・参考書など)を、入試模擬テストの作成や問題集の出版にも携わっている塾講師が、それらを利用した勉強方法とあわせて紹介しています。
( 他レベル・他教科につきましては、中学受験におすすめの教材 をご覧ください。 )
パ ズ ル ・ よ み も の
この時期の学習指導で最も大切なのは、算数(「数と形」と言い換えてもかまいません)に対する興味・関心を引き出し、それを育んでいくことだと考えています。
そのためにも、強制ではなく、学習者が自ら進んで「数」や「形」に触れていくように導いていかなければなりません。
以下のような教材は、自主的な学習を促すのに役立ちます。
算数パズル
- 世界中で親しまれている算数パズルで、「たし算」・「たし算・ひき算」・「かけ算」・「かけ算・わり算」などのジャンルがあり、各ジャンルとも初級・中級・上級編が用意されています。
- 知らず知らずのうちに何度も計算している → 計算力が身につく、条件にあう組み合わせを見つける → 思考力が身につく、正解かどうかすぐに分かるので自分で見直しができる → 粘り強さが身につく。
- 数字で遊ぶ楽しさが自然に身につき、投げ出さない・逃げ出さない・真剣に考える子を育んでいきます。
- 「入門編」から「基礎編」そして 各ジャンルへ、という流れで多種用意されているようですが、スムーズに進めていけるのであればどこから始めてもよいでしょう。
算数パズル
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オールカラーでイラストがいっぱいの読みやすくレイアウトや、色を塗ったりシールを貼ったりさせるなど、飽きさせない工夫が満載です。
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取り外せる保護者向けの解答・解説書も用意されていますが、教え込むためにではなく、一緒に考えたりヒントを与えたりするのにご利用ください。
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「小学1・2年生」「小学2・3年生」「小学3・4年生」「小学4・5年生」用などがありますが、学年にこだわらずスムーズに進めるところから始めるのがよいでしょう。
算数パズル
- 洗濯や料理や地図など日常の一コマを題材に特定の空間をイメージしてから実際に試して納得する、という流れで作成されています。
- 身近な題材と少し易しめの問題によって「空間認識能力」を育もうとしています。
算数の事典
- わかりやすく解説してあるのはもちろんのこと、愉快なエピソードやおもしろいパズルやクイズ等で興味を持たせるような工夫がなされています。
- ページ順に読み進めるというよりは、気になる内容が出てきたときにじっくり読むという使い方がよいのではないでしょうか。
計 算
計算力をつけていくには、『毎日、短時間、集中』を合言葉に練習あるのみです。
計算練習の進め方は、小3・小4算数>基本~標準 のページでくわしく説明しています。ぜひご一読ください。
計算は先取り学習が支障なくできる内容なので、余裕があればどんどん先に進みましょう。
小5の二学期が始まるまでに小学校で習う計算を一通り仕上げておくと、その後の学習をスムーズに進めることができます。1つの目安としてください。
計算の先取り学習でおすすめなのは「基本トレーニング 計算」です。取り組みやすい構成で、復習にも使えます。学年にこだわらず、7~8割正解できる級から始めると勢いをつけて進めます。
計算練習におすすめ
- 12級(小1)から1級(中学受験)まであります。
- 1日1枚(表と裏)のペースで取り組めるように編集されています。
- 表のページで計算のしかたを理解し、裏のページで問題に取り組むという構成になっています。
- 巻頭に前級の復習テスト、数単元ごとに復習テストやまとめテスト、巻末に進級テスト、と折に触れて習熟度を確認できるようになっています。
- 解答編には途中式やポイントも記述されています。
計 算 以 外 の 内 容 は ?
参考書を使った学習をおすすめします。
参考書を使った学習の進め方については、小3・小4算数>基本~標準 のページでくわしく説明しています。ぜひご一読ください。
取り組む順序としては、ア「自由自在」 → イ「基礎30」 → ウ「秘伝の算数」がよいでしょう。
アを完璧に仕上げてからイ、イを完璧に仕上げてからウへと進んでください。
1冊だけで終わったとしても、かなりの力をつけることができていますので不安になる必要は全くありません。
おすすめ参考書1
- 3・4年の内容はもちろん2年生までの内容も掲載していますので、復習しながら学習を進めることができます。
- また、5年以上の内容や発展的な内容も掲載していますので、中学入試に向けた準備もしていくことができます。
- くわしい解説がついた例題が数多く掲載されています。
- 練習問題は、学習したことがきっちり身につけられるように、ステップ式で取り組めるようになっています。
- 参考書として取り上げられることが多いですが、問題量が多く、問題集として使用することも十分可能です。
おすすめ参考書2
- 30のテーマごとに「要点」→「例題」→「練習問題」で構成されており、1つのテーマは1~2時間で終えることができる分量になっています。
- 少しずつレベルが上っていき、入試必須の特殊算や図形の解き方を学習することができます。
- 自分のペースで無理なく取り組むことができ、中学入試対策を始めるのに必要な内容を効率よく身につけていくことができます。
おすすめ参考書3
- 中学受験の基礎となる重要事項を、進学塾の講師でもある著者が、面白く・わかりやすく解説しています。
- 「応用編」や「発展編」もありますが、この「入門編」はとくにおすすめです。
焦る必要は全くありません。
じっくり、ゆっくり、そしてできるだけ楽しさを加味しながら進めていってください。
「小さな成功体験に気づき気づかせ、一緒に喜ぶ」ことが、子どもを伸ばしていく基本だと考えます。
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