中学受験におすすめの<小学5・6年生対象-算数-標準レベル>の教材(問題集や参考書など)を、問題集の出版や入試模擬テストの作成にも携わっている塾講師が、それらを利用した勉強方法とあわせて紹介しています。
( 他レベル・他教科につきましては、中学受験におすすめの教材 をご覧ください。 )
計 算 問 題 集
計算力をつけていくには、『短時間、集中、毎日』を合言葉に練習あるのみです。
「でる順」は、小学校で習う計算を一通り学習し終えた人におすすめの計算問題集です。
まだの人は、「基本トレーニング 計算」の2級までを、理想的には小5の二学期が始まるまでに仕上げておきましょう。
計算練習の進め方については、小5・小6算数>基本 のページでくわしく説明しています。ぜひご一読ください。
計算練習におすすめ
- 12級(小1)から1級(中学受験)まであります。
- 1日1枚(表と裏)のペースで取り組めるように編集されています。
- 表のページで計算のしかたを理解し、裏のページで問題に取り組むという構成になっています。
- 巻頭に前級の復習テスト、数単元ごとに復習テストやまとめテスト、巻末に進級テスト、と折に触れて習熟度を確認できるようになっています。
- 解答編には答えだけでなく途中式やポイントも記述されています。
「基本トレーニング 計算」を終えたら
- 近年の中学入試を徹底的に分析し、頻出度の高い問題を「でる順」に掲載しています。
- 1つの単元は、「まとめのページ」→「入試問題でチェック」の2ステップで構成されています。
- 解答編には途中式と解き方のポイントも示されています。
- 中学受験に必要な計算方法を一通りマスターした人が、さらに計算力を強化したい場合におすすめです。
問 題 集
「2人に1人」と「ベストチェック」は、基礎固めとそこからのレベルアップを図っていきたい人におすすめです。
順序としては、「2人に1人」→「ベストチェック」がよいでしょう。
この2冊を仕上げてなお余力がある人は、参考書の問題を、優先順位をつけて解いていきましょう。
おすすめ問題集
- 解けるようになっておかなければならない問題だけで構成されています。
- 「ポイント」では要点のまとめ・例題とその解説、「問題」では正答率が付記してある基本問題が取り上げられています。
- 基礎の確認および弱点の見つけ出しにピッタリです。
おすすめ問題集
- 70章(数論17章、文章題28章、図形25章)あり、各章は「要点のまとめ」と「ポイント・チェック問題」の見開き2ページで構成されています。
- 「要点のまとめ」では入試によく出る重要なポイントがコンパクトにまとめられており、「ポイント・チェック問題」では典型的な基本問題が取り上げられています。
- 中学受験の基礎固めができる質の高い問題集です。
過去問
「過去問」は、解いていくのは小6の二学期以降でかまいませんが、受験校の出題傾向を把握するため早めに用意しておく必要はあります。
問題集を使った学習の進め方
問題集を使った学習でとくに心がけてほしいのは、理解不十分な内容が明らかになったときは必ず 参考書も使う ということです。徹底してください。
1 問題にチャレンジします。
- 手を付けられる場合は、ノートに、答えを導き出すのに使った図・表・式などすべて丁寧に書いていきます。時間は気にしません(スピードは解き慣れることでつけていきます)。
この後の学習について、次の4つの場合に分けて書いていきます。
- 2-1 スムーズに解けたとき
- 2-2 正解はしたが時間がかかったり解き方に自信がもてないとき
- 2-3 書いた答えがまちがっていたとき
- 2-4 問題に手を付けられなかったとき
2-1 スムーズに解けたとき
- 自分の解き方と解答・解説で示されている解き方を丁寧に見比べます。もっとミスの少ない解き方・もっと簡単な解き方・もっとスッキリした考え方が示されているかもしれません。
- 改善点等があれば、ノートの解いたところに書き加え、問題番号に鉛筆で“再チャレンジ印”をつけておきます。
2-2 正解はしたが時間がかかったり解き方に自信がもてないとき
- 問題番号に鉛筆で“再チャレンジ印”をつけておきます。
- 解答・解説で示されている解き方と自分の解き方を見比べ、解き方を変えるのか変えないのか、変えるならどこをどう変えるのか、今後の注意点は何か、じっくり見極めてください。
- 改善点等があれば、ノートの解いたところに書き加えておきます。
2-3 書いた答えがまちがっていたとき
- 問題番号に鉛筆で“再チャレンジ印”をつけておきます。
- 解答・解説を見ないで、自力で解き直します。
- 解き直しで解けた場合は、解答・解説で示されている解き方と自分の解き方を見比べ、「どこでどのようにしてまちがえたのか」を見つけ出し、ノートの解いたところに書き加えます。答えは書き写しません(答えを書き写してまちがい直しができた、と勘違いしている人を時々見かけます)。
- このまちがい直し学習は特に重要です。学力をより確実なものになるとともにミスが減っていきます。
- なお、解答・解説で示されている解き方・考え方が今一つ理解できないときは、必ず 参考書 の解説を読んでください。
- 解き直しで解けなかった場合は、下の2-4と同様にその後の学習を進めていきましょう。
2-4 問題に手を付けることができなかったとき
- 問題番号に鉛筆で“再チャレンジ印”をつけておきます。
- 参考書 の該当箇所を広げ、解説等をしっかり読んで、解き方・考え方や注意点などを自分なりにノートにまとめます(決して書き写してはいけません)。
- 参考書 にある類題を解いて、解き方・考え方をより定着させておきます。
3 付箋(ふせん)を貼ります。
- “再チャレンジ印”をつけたページに、学習日と問題番号を書いた付箋(ふせん)を貼っておきます。参考書を使ったときは参考書にも忘れずに。
4 印をつけた問題を1つ1つ克服していきます。
- 2~3週間空けて、印をつけた問題に再チャレンジします。
- それで完璧に解けた場合は、印を消し付箋もはがします。
- まちがえたり、正解はしたが時間がかかったり解き方に自信がもてなかったりする場合は、印はそのままにしておき、時間を空けてまたチャレンジします。
- 問題集から印をすべて消し去るまで、繰り返し解き直し ます。
1冊を完璧に仕上げてから、次の問題集に進みます。
参 考 書
参考書は、“解法事典”として1冊は用意しておくべきと考えます。
標準的なレベルを中心とする参考書として「自由自在」と「総合的研究」をご紹介しておきます。
どちらを選んでも内容的にまちがいありませんし、問題量が豊富で問題集としての使用も可能です。
ただ、「総合的研究」の方が若干レベルは高めです。
とくに以下のような場面でどんどん活用していきましょう。
- 問題集の解説で十分理解できないとき
- 類題をもっと解いておきたいとき
- 問題集を仕上げてなお演習量を増やしたいとき
参考書を問題集として使う場合は、小5・小6算数>基本 のページにある「参考書を使った学習の進め方」をぜひご一読ください。
おすすめ参考書
- 5・6年内容はもちろん4年生までの内容も掲載されているので、復習しながら学習を進めることができます。
- 答えが出るまでの計算式や考え方・解き方がくわしく示されており、図解も多くとり入れられています。
- 選びぬかれた問題が難易度順に豊富に配されており、問題集としての使用も十分可能です。
おすすめ参考書
- 基礎から発展的なレベルまで取り上げられています。
- 厳選された例題は大問数で791、小学校や中学入試の内容を網羅しています。
- 丁寧な解説とカラフルな図で見やすくわかりやすいです。
- 索引に公式や図の説明が掲載されており、わからないことがすぐに調べられます。
分 野 別 教 材
分野別の参考書・問題集(標準レベル)につきましては、書名のみの紹介とさせていただきます。
易から難の順に上から並べたつもりです。
- きょうこ先生のはじめまして受験算数 ・・・「図形・場合の数」、「数・割合と比・速さ」
- ズバピタ算数 ・・・「数の規則性・場合の数」、「文章題」、「図形」
- 陰山英男の完全習熟シリーズ ・・・「図形プリント」、「文章題プリント」
- 受験算数の裏ワザテクニック ・・・「図形」
- すらすら解ける魔法ワザ ・・・「図形」、「計算」
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