中学受験におすすめの<小学3・4年生対象-国語-発展レベル>の教材(音読用教材・国語辞典・漢字ドリル・参考書・問題集など)を、問題集の出版や入試模擬テストの作成にも携わっている塾講師が、それらを利用した勉強方法とあわせて紹介します。
( 他レベル・他教科につきましては、中学受験におすすめの教材 をご覧ください。)
読むことに慣れましょう
発達段階に合った質の高い短めの文章を、声に出して読みましょう。
読み方がわからない漢字や意味がわからない言葉が出てきたら、すぐ、身近な人に聞いたり、辞書などで調べましょう。
語彙を増やす1つのチャンスです。
スムーズに読めるようになるまで繰り返し読みましょう。
当たり前のことですが、読むことに慣れてない人に読解力がついていくことはありません。
音読におすすめ
- 対象学年がわかるので選びやすい。
- 1話1話が短いので、すぐに読める、どんどん読める、飽きずに読めます。
- 1冊のなかにバラエティに富んだ内容で8~13作品載っており、「読書の幅」を広げることができます。
ことばの意味を知りましょう
ことばの意味を知るために国語辞典は必須です。
しかし、国語辞典であればなんでもよいというわけではありません。
ある言葉を辞典で引いたとき、その説明で使われている言葉の意味が分からないという小学生が結構います。
これでは、何のための国語辞典かわかりません。
国語辞典は、使う人の国語力に応じたものを用意すべきです。
中学生になっても使えるから、といったような理由で選ばないでください。
以下、小学生におすすめの国語辞典を2種紹介しておきます。
どちらを選んでもまちがいありません。
おすすめ国語辞典
- 見出し語は太くて目立つ文字になっており、また意味ごとに改行するなどの工夫が凝らされています。
- 漢字が読めなくて意味がわからないといったことがないよう、すべての漢字にふりがながつけられています。
- 国語だけでなく他の教科の重要なことば、iPS細胞やTPPといった新しいことばも充実しています。35,100語を収録。
おすすめ国語辞典
- 新五十音ガイドで言葉をさがしやすく、見やすいレイアウトで意味がすぐわかります。
- 定評ある例解コラムがさらに充実しました。
- すべての漢字にふりがなが付いています。
- 見出しの言葉を1,500語増補して35,500語に。全社・全教科・全学年の教科書から必要な言葉を収録しています。
- 百人一首・短歌・俳句・故事成語・四字熟語・ことわざなど、日本の伝統的な言語文化も学習できます
- 「百人一首」、「新いろはがるた」ポスター(B2サイズ)付き。
読める漢字・書ける漢字を増やしましょう
入試における漢字の読み・書きの配点は、多くの場合それほど大きくはありません。
だからといって、これを捨てるわけにはいきません。
勉強すれば確実に点が取れる内容なのですから。
また、漢字練習が語彙力をアップさせる1つの有効な手段になっていることも忘れてはいけません。
「短時間、できるだけ毎日」を合言葉に、読める漢字・書ける漢字・意味の分かる熟語をどんどん増やしていきましょう。
以下、漢字練習におすすめの教材を紹介しておきます。
先取り学習が支障なくできる内容ですから、余力があればどんどん進めていきましょう。
漢字練習におすすめ
- 1日1枚ずつ取り組めるように編集されています。
- 漢字1字ずつについて、表のページで読み・筆順・部首などを学び、裏のページでその漢字を使った問題に取り組みます。
- 数単元ごとに復習テストとまとめテスト、巻末に進級テストが設けられており、習熟度を確認しながら進めていくことができます。
知っていることばを増やしましょう
知っている言葉の数が増えていくと、理解する力や書く力が上がっていきます。
漢字と同様、「短時間、できるだけ毎日」を合言葉に、意味の分かる言葉、使える言葉をどんどん増やしていきましょう。
先取り学習が支障なくできる内容ですから、余力があればどんどん進めていきましょう。
ただ、漢字・ことわざ・慣用句・四字熟語など言葉の学習は、ふつうにやっているとあまり面白いものではありません。
こんな時こそ学習マンガの出番ではないでしょうか。
これを利用することにより、継続した学習がより可能になると考えます。
語彙力をつける
- 小学生が知っておきたいことばやまちがえやすい言葉を、マンガで分かりやすく解説しています。
- 言葉の使い方が良く分かるよう、用例がたくさん示されています。
- 「ことわざ」、「慣用句」、「四字熟語」など多数刊行されています。
語彙力をつける
- シリーズ10万部突破の定番国語教材「難語2000」のマンガクイズ版です。
- 小学生の多くが「難しい」と感じる2000の日常語が取り上げられています。
- マンガを読んで、話の内容にあった言葉を選んでいくことで、言葉の意味を定着させることができます。
- 全漢字に読みがなが付いていますので、何年生からでも始めることができます。
- 難関中学受験レベルまで網羅されています。
読解力をつけましょう
「どうすれば読解力を高めることができるか」という問いに一言で答えるならば、「本をどんどん読みましょう」と答えることになります。
しかし、読書で読解力をつけるにはかなりの時間が必要です。
時間的な余裕がない多くの場合では、読解力の養成を目的とした良質の問題集を丁寧に解いていくことをおすすめしています。
実際、そういった問題集と出会えたことによって、読解力を大幅にアップさせたお子さんをたくさん見てきました。
以下、読解力をつけるのにおすすめの教材を紹介しておきます。
「読解の基礎」を終えてなお余裕があれば、「論理エンジン」を追加してください。
読解力をつける
- スタートでつまずかないよう短い文章から始まります。
- 上段に本文、下段に設問と解答らん、本文と設問・解答欄を同時に見渡せるため解答や復習に便利です。
- まちがいのパターンをあらかじめ見通して作成した解説は、たくさんの生徒の答案を実際に見てきた啓明舎ならではです。なぜまちがえたのか、どこに注目すればよかったのかを知ることで、まちがえた経験をプラスに変えることができます。
読解力をつける
- 物語文・説明文・生活文がバランスよく配置されており、音読用教材としても使えます。
- 反復練習によって知識・考え方・解き方が定着していきます。
- 保護者用の詳細な指導書・解説書がついています。
- 学年にこだわらず、スムーズに進めていけるものから始めてください。
書く力をつけましょう
特に記述式の設問に答える際に必要となるのが書く力です。
記述式の設問は理科や社会でもよく出題されています。
書く力は、国語科はもちろんのこと他教科でも要求されています。
以下、書く力をつけるのにおすすめの勉強方法と教材を紹介しておきます。
音読した文章を要約する
- 上記「読むことに慣れましょう」で、発達段階に合った質の高い短めの文章を繰り返し音読することをおすすめました。
- スムーズに読めるようになってからのことにはなりますが、その文章の内容を、例えば「だれが、いつ、どこで、なにを、どのように、なぜ」といった項目に沿ってノートにまとめるのです。書く練習としては取り組みやすく、しかも効果の上がる方法です。
書く力をつける
- この本には、作文がすらすら書ける秘密がたくさんつまっています。
- まんがの仲間たちといっしょに、失敗し疑問を解決しながら、作文を書くコツがいつのまにか、会得できるようになっています。
書く力をつける
- 「読解力をつけましょう」でも紹介した、中学受験の名門塾である啓明舎のノウハウが詰まったワークブックです。
- 読解力はもちろん、記述式問題における解答スキルの養成も図っています。
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